企業インタビュー
お客様第一、海外との輸入輸出の取引、安心安全に使用できるモノづくりのスペシャリスト
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創業の歴史と流れを教えてください。
創業は昭和41年になります。岡崎市の現在の場所で創業しました。繊維の機械や軍手、ニットの機械を販売しています。安城にある会社の代理店から始めています。国内販売を中心にしてきましたが、昭和45年に、機械を海外(台湾、韓国)へ販売するようになりました。現在、中国へ販売するようになってから、製品を一部国内へ戻すようになり、資材も輸入することが増えました。コストが合わない関係で、海外で作ったものを国内へ輸入することも増えました。今では海外からの輸入が8割を占めます。榊の販売も始め、20年ぐらい販売しています。新たな展開として繊維を再利用していて二酸化炭素を減らす活動もしています。 目指しているものは、東南アジアから日本を経由しないで物を販売する三国間貿易の仕組みを模索していることです。
杉山様自身の経歴を教えてください。
大学を卒業後、鉄工商社で3年ほど勤め、その後10年働いています。
これまでの仕事を通じて大変だったことは何ですか。
経営に携わるので、利益が出ないこと、仕事を沢山しても利益につながらないことが一番大変です。世の中の変化で仕事も変化します。故、仕事の仕組みも変えていかないといけないので、これが一番大変です。会社を変化に柔軟に対応できるようにしていきたいと思います。
創業時から伝わる大切なことは何ですか。
一生懸命働くことです。
輸入・輸出で困ったことはありますか。
輸入では購入すると決めたものとは違うものが来てしまい、品質が悪いためとても困ってしまうことがあります。輸出では、どんなに気をつけていても、海外の方とのやり取りのため返品もできず、お金の回収が困難になってしまうことです。
榊の販売先はどちらですか。
花市場さんです。 岡崎の市場だけでなく、荷物をせりにかけて全国に出し、販売します。 きっかけは、社長が中国で榊の販売を勧められて始めました。 販売先に最初は困りました。続けていくことで価値を認めていただけるお客様も徐々に増えてきて約20年販売をしています。
今後の目標について教えてください。
アジアでの商圏の拡大を一番大切にしています。 ニュースなどでお聞きしているかと思いますが、TPPで貿易が自由化されていきます。 現在では、物の自由化がされ始め、最終的には、人の動きも全部自由化されると考えているため、ASEANのように人の動きも自由化して欲しいと思っています。例えば、ミャンマーの人が働きに来て、安い労働賃金で働く、逆に知識のある人が働くなど私たち自身も多様な働き方を求められる時代になるでしょう。今は時代に乗っていくことが大切だと思います。 自分の会社で何ができるか見極めつつ、考えていきたいです。
震災などがありましたが、どのように乗り越えましたか。
商品としていけると思ったものは販売していきたいですし、それに対して、お金や人が必要となってくるため、無理な事業拡大をしないことです。
学校卒業後、こちらに勤める(継ぐ)ことは決めていましたか。
継ぐことは決めていませんでした。 長男ということもありますが、会社を両親が経営していたため、継いでいくことになるだろうとは思っていました。自分の中では継ぐということはサラリーマン時代でも考えていませんでした。
海外の方との取引がありますが、良かったこと・面白いと感じることは何ですか。
国に関係なく、話が通じたときが一番安心でき、次の商談が来たときに良かったと思います。信頼を得ることができないと続けていくことができないので、信用を得られると良かったなと思います。国によって、考え方が違うので、その時が面白いと思います。
現在の課題はありますか。
高齢化と海外展開です。高齢化は、従業員の方が年配の方の割合が高いので改善の必要性を感じています。 海外展開では、海外との取引で、物理的な距離が広いため、そこを埋めるためにとっても苦労をしています。 新しい商材・企画にもチャレンジしたいと思います。
従業員数と従業員の方の平均年齢を教えてください。
社員の方が5人で、派遣の方が1人です。平均年齢は60歳を超えています。 また新卒の方を雇うとなると責任と費用が必要となるため、会社の規模に合わないのではないかと新卒の雇用するのは難しいと考えています。
糸でデザインなど使用したりして新しい事業を考えていますか。
はい、新しい事業として検討していきたいと考えています。 お客様から、糸芸集を作っていただきたいとご要望をいただいているので新しい事業としてやっていくことも考えています。