企業インタビュー
有限会社 ライフ・ルネッサンス
代表取締役 柴田 守男 様
不必要を必要に
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会社の歴史について
創業はいつからですか?
昭和53年4月からです。
業務内容について
会社の業務内容を教えてください。
リサイクル資源物の買い取り売却、産業廃棄物や一般廃棄物を回収して運搬したりします。コンテナーバックという大きな袋も売っています。他にも草木染工房・レストラン事業もしています。3つをグループで経営しているグループ企業です。これらは身内で行っています。
リサイクル業の仕事は5人で行っており、分別は基本手で行っています。
なぜ手作業で行っているのですか?
A:手作業のほうが、きめ細かな分別作業を行えるからです。
分別するときのルールを教えてください。
原料ごとにしっかり分け、状態が良いか悪いか、高価なものかそうでないかで判断をしています。あまりに汚れがついている場合は捨ててしまいます。
原料となるものは、のちに粉々にするため新旧の状態の良し悪しはあまり気にしていません。綺麗かどうかよりも需要がある材料のほうが大切です。
しかし、それを気にしすぎると仕事の効率が悪くなるのであまり意識しないようにしています。
クリーンセンターと貴社の違いはなんですか?
A:クリーンセンターは、市民の皆さんと我々事業者が集めたものを一部捨てに行く場所です。比べるレベルが違います(笑)
依頼された仕事はなるべく引き受けるとのことですが、それは本当ですか?
はい。依頼された仕事は料金が適正であれば「できない」とは言いません。
どのような仕事を依頼されるのですか?
例えば「壊して」という依頼があります。大きい機械がいらないから壊して捨ててほしいとのことです。ふつう私たちのリサイクル業者は壊す経験もなく、道具もないので依頼を引き受けないのですが、弊社スタッフの中に経験者がいるため機械の撤去を引き受けています。私たちは誰かが壊した部品や、物を作るときに余った切れ端などを片付けることをメインで行います。自ら壊しに行くというのはリサイクル業界ではあまり聞かないですね。
珍しかった依頼があれば教えてください
家の屋根についているソーラーパネルのような「てんぴ」という装置を取り外してほしいという依頼ですね。この依頼には驚きました。二階の屋根に梯子を掛けて上り、クレーン車を使って取り外しました。落ちそうで怖かったです。現在のソーラーパネルは世に出てあまり年数が経っていないためこれを捨てる人はなかなかいませんね。いまのところソーラーパネルはお金にならないのでごみの一歩手前ぐらいですね。というか基本的にゴミですね。
身近なもので価値のあるものがあれば教えてください
普段使っているもので価値があるものは、アルミ缶ですね。
貴金属が高価なのですが、指輪系やレアメタルと呼ばれるものは普通では捨てないのでアルミ缶の方が価値があります。
家の中で価値があるものはありますか?
家の中で価値があるものはエアコンですね。材料としても含めて中古で出回っているからです。また、パソコンも価値があります。しかし一般の家庭だと、原料になる価値のあるものをみつけるのは、難しいですね・・・。原料リサイクルで価値を出すには量がいることになります。貴金属は少なくても価値ありますが特別です。
18金があったら嬉しいですか?
それはとっても嬉しいですが持ち主に返します(笑)
物が大きいとその分利益も大きいですか。
物の価値は相場で決まります。需要と供給のバランスによって価値も変わってきます。例えば、弊社が使えるか使えないかわからないパソコンをたくさん買取仕入したとして、分解して原料リサイクルで売る分と中古で使えるパソコンがたくさんあってほしい人に売れれば分解して原料で売る分より中古パソコンの方が高く売れるので価値が大きいです。中古商品で欲しい人(需要)があれば最初に仕入れしたパソコンは価値が大きくなり儲かりますね。めったに使えるのは出てきませんが。(笑)
お客様とのかかわりはありますか?
景気の話など世間話はします。たまには一緒にご飯を食べに行ったりゴルフに行ったりします。お付き合いは大事です。
家業を継ぐことへの抵抗はありましたか?
若いころはありました。今は特にないです。あったら継いでないですね。(笑)
それまでは、大した夢がなく人生楽しく仕事できれば何をやっていてもいいと考えていましたが、急遽跡を継いだ兄がトラックのハンドル握るよりは包丁握りたいと言ったので次男の僕がトラックのハンドル握って今の仕事をやる決意をしました。というか、無理矢理家業を継ぐことになりましたが、まあ何とかなるからいいかなと前向きに考えて継ぐことにしましたね。
つらかったことは何かありますか
真冬と真夏がつらいです。夏は40度、冬は0度まで。仕方がないので、冬は厚着して夏は汗流しまくって頑張っています。ぎっくり腰もつらいですね。
過去のアルバイトが経験が役に立ったことはありますか?
忍耐力。段ボールを集める単純作業の工場にアルバイトしていました。朝から晩まで縛ってある紐をとにかく切っていました。
他にも、服を買ってくれる会社の工場でズボンをきれいに畳むバイトをしていました。これも朝から晩まで。忍耐力が必要でしたね。根性が付きました。(笑)
お子さんに家業を継いでほしいですか。
やって欲しいけど、本人の意見を尊重します。
今後の事業展開について、考えていることがあれば教えてください。
焦って事業拡大等の何かを行うと失敗するので先をあまり意識しません。
今現在、トランプ大統領誕生のおかげで相場高くなりました。よって今年12月まで上げ相場予想なので高く売れる時に売ることが今は大事ですね。早く在庫の金属を売らねばと焦っています。ですが年末はお片付けの依頼が多く在庫を売る暇がありません。多分、売り時を逃すでしょう。(笑)
また、10年後にソーラーパネルなどをどうやって再利用できるのかなどは考えます。
そして物の行き先が止まるのが一番怖いので物流が盛んな外国のところに売りに行くことも視野に入れています。
最後に私はボーイスカウトを子供のころからずっと続けていまして今は子供たちに教える指導者になってます。もちろん自分の子供もボーイスカウトに入って活動しています。
そのボーイスカウトの言葉に「備えよ常に」という言葉があります。
「いつなん時、いかなる場所で、いかなる事が起こった場合でも善処が出来るように、常々準備を怠ることなかれ」
という意味です。この言葉通りどんな仕事が来ても対応できるように心技体準備しています。
お片付けに困ったら当社まで!
学生から見た企業の魅力
今回ライフ・ルネッサンス様を取材させていただきました。
回収したリサイクル資源物をすべて手で分別作業を行っていることを知り、
機械ではできないよりきめ細かな作業を求める姿勢に仕事への熱を感じました。
また、代表取締役の柴田様は優しく、そして気さくな方で、特に趣味の話で盛り上がりました。楽しい時間をありがとうございました。
チーム名:INFINITY
編集長:小松 由佳
インタビュアー:神谷 沙矢
静止画カメラマン:小椋 萌々
動画カメラマン:村井 萌々香
企業情報
企業名 |
有限会社 ライフ・ルネッサンス |
代表者名 |
柴田守男 |
所在地 |
〒4440005 愛知県岡崎市岡町字東野々宮12-7 |
TEL |
0564-52-5743 |
FAX |
0564-55-2748 |
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