企業インタビュー
株式会社 東海機械製作所
代表取締役 近藤盛仁 様
溶接の技術力でNO.1!ビックなモノを造る会社
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会社名の由来や、創業について教えてください。
創業は1947年11月です。創業者の祖父が戦時中に、青島ビールで有名な中国の青島市で軍需産業の会社を営んでいましたが、終戦を迎え日本に引き揚げてから、岡崎地区で盛んであった紡績機械の修理業を開始したのが始まりです。朝日町で営業していました。社名の東海機械製作所は、東海地区で No,1 の大型機械部品の工場にしたかったという思いが由来だそうです。
東海地区でNo,1とありましたが、何のNO.1でありたいと言うことですか?
溶接の技術力でNO.1になりたいですね。
それは近藤社長様が立てた目標ですか?
祖父の代からの目標です。先代について紹介しますと、創業者の祖父は良能な溶接職人、先代は一見は元気のよい、しかし物事に対してはとても慎重に取組む経営者でした。そんな2名とも、私は尊敬しています。
この会社に勤めていて、今まで一番嬉しかったのはどんなことですか?
社員の意識が変わった時ですね。
それ以前はどんな意識だったのですか?
以前の社員は、新しいものに対して拒否反応を示すことが多かったです。しかし今ではそれらの仕事に対しても、やる気やチャレンジ精神を持って自然に従業員が仕事に励んでくれるようになりました。
それは嬉しいことですね。では、この会社で転機となるような出来事があれば教えてください。
2004 年に中国の大連に大連東海優技術を設立、2012 年にタイに営業事務所 Thai ?Tokai U-tec を、2013 年に同じくタイに製造工場 Tokai kikai Utec Thailand を設立して、グローバル展開を始めたことです。
なぜ中国に工場を作ろうと思ったのですか?
15年前から中国の現地企業から部品の調達を行っていましたが、お客様から製品を増産するために、日本の品質・サービスレベルで部品の提供をして欲しいと要望があったことと、自社製品を中国国内で販売をする必要性があったためです。
中国の工場について教えていただけますか?
中国では主に、溶接の仕事を行っています。2~3年周期で日本人を赴任させたりもしましたが、現在では中国人のみが働いています。中小企業による事業展開が難しいと言われている中で、平成26年で10周年を迎えることが出来、とても嬉しく思っています。
では、この会社で今までで1番大変だったことはどんなことですか?
オイルショックによる造船不況、バブルの崩壊、リーマンショックなど、世界的な不況を迎えたときは受注が大幅に減り、とても大変でした。しかし、その都度“ピンチはチャンスだ!!!”という気持ちで新しいことにチャレンジして、現在に至ることができました。
新しいこととはどのようなことですか?
新しく自動車部品を作る機械や電子機器関係の部品など、他分野の仕事です。ピンチが、視点を変えて仕事を請けようというきっかけになりました。
近藤社長の人生において、大きな影響を与えた方は居られますか?
中学時代の先生です。
どんな影響を与えられましたか?
中学の時に学級委員を任されたことがあります。クラスメイトに注意することってありますよね?私も「静かにしろ」など注意をしていたのですが、当時の先生に「おい、近藤。普段ベラベラ喋っている人間が注意しても誰も聞かないぞ。」と言われました。 そのとき、普段自らが行っていないことをお願いしても、誰にも伝わらないのだと教えられました。それにより現在でも、社長・上司としてしっかりしないといけないと意識するようになっています。
とてもよいお話ですね。では、近藤社長がこの仕事に就いたのはなぜですか?
祖父、父親の後ろ姿を常に見て育ってきた事もありますし、色々な経験をさせてもらった家族に対して私が一番貢献出来ることは、会社を永続させて社員の皆様を幸せにするという使命にある存在だと気付いたからです。
次に会社の事業内容について教えてください。まず最初にお取引様は、主にどんな分野の皆様でしょうか?
造船、産業機械、自動車、家電、エネルギー、耐震などの分野のお客様です。
とても幅広い分野のお客様がいらっしゃいますね。では、そのお客様はなぜ御社へ仕事を依頼すると思われますか?
造船向け部品で鍛えあげられた「溶接技術」と「機械加工技術」をベースとして、設計から組立までを社内で「一貫受注」できるメーカーとしての信頼感、そして海外拠点による「グローバルな要望対応力」。これらであると考えています。中でも機械加工においては、圧倒的な大型設備で加工できることは、大きな強みだと考えています。
現在の事業内容で学生の意見を取り入れるとしたらどんなことがありますか?
将来的に個人様向けのビジネスを始めれば、商品開発時にデザインを含め、色々あると思います。
では、今後について伺います。5年後、10年後会社はどんな環境にあると思いますか?
今後、オリンピック、リニアモーターの開通など、大きな国家プロジェクトが開始するので、インフラ関係にまつわる大型設備の需要が見込まれると考えます。大型設備の関係は当社にとって、得意分野なので積極的に取り組んでいきたいです。
それでは最後に、今後の事業に対する想いや夢を教えてください。
当社は一言でいうと「ビックなモノを造る会社 」ですが、今後はさらに、一般消費者向けに、製品やサービスを提供出来る会社にしたいと思います。また、前にも言いましたが、会社を永続させて社員の皆様を幸せにするという使命を全うしてゆきたいです。
感想
~感想~
社長に直接話を聞いて、仕事を肌で感じることが出来、自分のためになりました。 社長の従業員に対する思いと、仕事に対する情熱がすごく伝わってきました。 1年後には同じ社会人側に立つと思うと、まだまだたくさんのことが経験不足で人として未熟だと感じました。
インタビュアー・記事編集:現代ビジネス学科 1年生 鈴木、星野
撮影:現代ビジネス学科 1年生 青山、杉浦、吉川、金原
企業情報
企業名 |
株式会社 東海機械製作所 |
代表者名 |
近藤 康治 |
所在地 |
〒444-3523 岡崎市藤川町字北荒古32 |
TEL |
0564-51-2793 |
FAX |
0564-54-0619 |
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