企業インタビュー
「お客様は2人以上居ると思え!」
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創業したのはいつからですか?
昭和34年の伊勢湾台風の年、石屋になる為に先代が九州から岡崎に来ました。修行の後、独立、創業しました。そして私が30歳の時に代を譲ってもらいました。
修行とありましたが、主に何をするのですか?
雑用からのスタートでした。その合間に石を加工することを覚える感じです。昔は朝早く起きて、「ノミ」に焼きを入れたりしていました。焼きを入れるとは、工具のメンテナンスの一つで、加熱後急冷にて金属を硬くする作業のことです。
会社名の由来があれば教えてください。
同じ団地に吉田石材があったので、法人化する際に両親で考えたそうです。私が高校生の時のことです。屋号が 吉←に○が前について吉田石材だったので、それを漢字に変換し丸吉として、現在の丸吉吉田石材となりました。
創業からこの所在地で営まれていたのですか?
ずっと同じ場所です。
先代のひとはどんな方ですか?
くそまじめです。
どんなきっかけで継承されることになりましたか?
高校入学まで工場隣接の住まいだったため、小さい頃からそういう環境に居ました。ですから、自然とやるものだと思っていました。
吉田社長は何代目でしょうか?
2代目です。
他にやろうと思った仕事はありますか?
家屋調査士です。
この会社で一番大変だったことはなんですか?
香川県の琴平宮の大きな鳥居の立て直し工事です。大正時代に岡崎で造られて建立したものなのですが、経験したことの無い大きさの為、とても緊張感のある現場でした。
今の経営に役立っている趣味はありますか?
釣りのクラブに所属しているのですが、仲良くなった方から仕事の依頼をいただけるようになりました。
この会社で働いていて一番うれしかったことはなんですか?
いつも思いますが、卸し、小売りどちらも引渡しの時のお客様の感謝の言葉です。
この会社で転機となることがあれば教えてください。
転機というほどではないですが、30才の時に代を譲ってもらったことです。ホームページ(HP)を立ち上げたことにより、遠方の小売りのお客様が増える機会ができました。
学歴から職歴まで教えていただける範囲を教えてください。
大同工業大学の土木課を卒業し三年間磯貝彫刻に住み込みで働いていました。
修行で一番大変だったことはなんですか?
年下の先輩達の面倒をみることが大変でした。
工業科で資格などは取りましたか?
測量士の二級をもっています。
お客様はなぜ御社に仕事を依頼されると思いますか?
鳥居を作っている会社が他にないからと言うのはもちろんですが、昔からやっている信頼と信用が大きいのではないでしょうか。
他社と違うところはどこですか?
鳥居をメインでやっているところです。
小学生に今の仕事を言葉で伝えるとどんな・・・
やりがいがある仕事。石は永久ではないけどそれに近い後世に残る仕事です。
ライバルはいますか?
中国製品です。国内にも鳥居を作る石材店はあります。大学とコラボしたりして、鳥居の強度を研究されている会社です。
なぜ中国がライバルなのですか?
日本の神社の意味、鳥居の意味、を知らずに作っているところは、ある意味怖いです。神社の顔が中国製品でよい訳が無いですよね。
現在の仕事内容になるまでに扱っていた他の商品サービスがあれば教えてください。
石材の賃切り(単価計算で石を切削するだけの仕事)です。
プライベートを含めて今後やってみたいことはありますか。
魚釣りの遠征です。
誰にでも会えるとしたら誰に会いたいですか?
星野監督・上戸彩です。
なぜ会いたいのですか?
夢に時々出てくるからです。好きなのでしょうね。
夢かあれば教えてください
従業員が雇いたいです。また40年以上経った社屋を立て直したいです。
キャッチコピーをつけるとしたら?
「お客様は2人以上いると思え!」です。先代の時代から、このように言われ続けています。
今までお客様からご意見をいただいたことなどがあれば教えてください。
HPを見たお客様より、創業から扱った鳥居の総基数のカウンターをつけたらどう?とアドバイスをいただきました。
現在の事業内容で、学生の意見を取り入れるとしたらどんなことがありますか?
客観的な意見はすべて参考にしたいです。
5年後または10年後、あなたはどんな環境にあると思いますか?
後継者等の問題で岡崎の石材店もかなり減ることと思います。必然的に組合運営のメンバーとして奮闘していると思います。工業用水や製造経費が高くなると思います。
今までに熱中した事や趣味などはありますか?
魚釣りです。熱帯魚のブリード
あなたが“幸せ”と感じる瞬間を教えてください。
夏のビールです。
~感想~
初めて石材を作る工程をみて、大きな機械で動かしたり、たくさんの時間をかけていることが分かりました。他の店とは違う鳥居をつくることをメインに、国産の石にもこだわっているところがとてもかっこよかったです。吉田さんの釣りという趣味も営業につながっていて先代さんと同じで仕事熱心な方だと思いました。先代から代々受け継がれてきた「お客様は2人以上居ると思え!」のキャッチコピーは代々からのお客様の信頼を壊さないということは大切なことだと思いました。
インタビュアー・記事編集:現代ビジネス学科 1年生 五十嵐、稲垣
撮影:現代ビジネス学科 1年生 鈴木、武藤
企業情報
企業名 |
有限会社 丸吉 吉田石材 |
代表者名 |
吉田 秀徳 |
所在地 |
〒444-0936 岡崎市上佐々木町字中切67-4 |
TEL |
0564-31-3260 |
FAX |
0564-31-9253 |
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