企業インタビュー
販売・修理からつながる笑顔
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会社の歴史を教えてください。
43年前、僕が産まれた年と同じ1976年に、父が岡崎で作ったのが大久保事務器です。
最初は商品を置いていないような小さなお店で、コピー機の営業マンだった職歴を活かしてコピー機をメインに結構頑張って売っていました。
開店当初は梅園町で初め、店舗を大きくするために六名に移転をし、37年前に今の不吹町に現在の店舗を建てました。
お父さんが会社を始められた理由は何ですか?
もともと豊橋の文房具屋さんに務めていましたが、その豊橋の文房具屋さんをやめ、他の会社でコピー機の営業をやっていました。その後
、自分で会社をやってみたいと思い、独立をしたそうです。岡崎に来た理由は、豊橋だと独立させてくれなかったためです。
創業当時の状況を教えてください。
創業当時は物がなく、「お客さん」も「つて」も全くないゼロの状態からやっていたそうです。
ほんとに毎日朝早くから夜遅くまで仕事していたと、母親が言っていましたね。
どうやって売っていたのですか?
今は普通に会社とか学校とかにコピー機はありますが、40年前はコピー機を持っている人が少なかったので、「コピー機」という物を説明することからはじめたそうです。
創業当時苦労したことはありますか?
誰も従業員がいなかったし、商品もないし、岡崎というところに誰か知り合いがいるというわけでもない。本当にゼロからの操業だったそうです。そのため毎日毎日、新規でお客様を開拓しないといけなく、それがほんとに大変だったとずっと言っていました。
もともと豊橋で豊橋から岡崎に来られたのですか?
豊橋で営業マンをしている頃は、父のお客さんがたくさんいました。独立する際に上司に相談したら「うちの会社と競合しないように独立したいなら豊橋
や豊川以外でやりなさい。」と言われ、岡崎はまだその会社が営業してなかったので、岡崎に来ました。
その時はどんな人を対象として営業していましたか?
コピー機が必要な製図屋さんや、図面を書く人、税理士さんや設計士さんなどをメインに営業していたと言っていました。
幼いころの子供から見た御社の印象はどんなものでしたか?
幼いころから、僕の中では会社が遊び場でした。昔は他に文房具屋さんがなかったので、よくお客さんがお店に来ていたことを記憶しています。
父親の会社に戻ってこようと思ったのは子供のころから言われていたからですか?
昔から「お前が継がなかったらこの店はもう辞めるか誰かにあげる」って言われていて、「せっかくやってきたのに無くなってしまうのはもったいない
」と思い、継ごうと思いました。
そのままコピー販売をやりたいなと思ったのですか?
会社を大きくしてあげたいとは思っていたのですが、実際やってみると難しいですね。僕だったらすぐ大きくできると思っていましたが、全然できていないです。
ところで御社で資格を持っている人はいらっしゃいますか?
「コピーを直せる資格」をもっているのは僕を入れて3人です。
小学校のコピー機を直すこともあるのですか?
今は、小学校、中学校、市役所は全部、入札になり、メーカーさんが入札に入るため参入する場がありません。
大体コピー機って直し方がみんな同じなのですか?
そう。だいたい仕組みは変わらないです。当社ではゼロックスとキャノンというメーカーを扱っているので、資格を取るために、何か月もかけて両方の研修にいきました。だから大体のコピー機の事はわかります。
なぜほかの会社よりも安く修理できるのですか?
普段、お客さんに頼まれると、断ることができないので「これ直してよ」って言われると、「何とかしてあげよう」と思います。直してあげているうちに、「自分ができる事だったら、安くしてたくさんのお客さんに喜んでもらいたい」って思いやっています。
御社の経営理念はありますか?
1.小さな幸せをお届けしますをモットーに
2.社員の幸せと成長をお手伝いする
3.会社の成功の恩恵をお互いに分かち合う
4.地域と時代に合った商いをする
「時代に合った商い」という点で変わったことはありますか?
当初はコピー機を販売だけをしていたり、少し前までは官公庁さんに大量に文房具を販売するやり方でした。
だから売り上げの半分ぐらいは文房具で占めていました。でも今は文房具の割合は1割位だと思います。
時代によって売れるものが変わってきたので、今は文房具だけで商売していくのは難しくて「コピー機の修理」や「パソコンの修理」、「お客様のところでの配線工事等」、いろいろなサービスや技術でお客様に対応しています。
文具の売り上げが減ったのは、100円ショップが増えてしまったからですか?
その通りです。文房具は100円ショップでもコンビニでも、本屋さんでも買えるようになりました。
また少し前までは市役所さんとか官公庁さんとかだと、100本とか1000本とかの単位で買ってくれていました。
しかし今は全て入札になり価格競争になり、そんなに買ってもらえなくなりました。
取り組んでいる新しい商品、サービスは何ですか?
パソコンの修理などは、ここ数年間で始めました。今まで会社さんに対して、パソコンとかを直していたのですが、店頭でパソコンの修理を扱い出しました。個人のお客さんに来店してもらい、パソコンを預けてもらって、朝とか夕方とかに時間が空いているときに僕らが直しています。
他社にパソコンの修理を頼むとお金がかかるけど、うちだと安く提供できます。
いつもは企業さんたちを相手にしているので知識も技術もあるし他社だと、アルバイトさんが担当で知識がないため、困ったら「初期化しましょう」って言うことが多いですが、当社に持ってきたら確実に直すことができます!!
お取引先は主にどんな分野の方が多いですか。
分野は特になく、本当に色々な部品を作っている会社、車屋、税理士、弁護士。
岡崎にある会社全部なので特にお客さんの業界というものはないです。
お客様はなぜ御社へ仕事を依頼すると思っていますか?
自分で言うのは恥ずかしいのですが、僕は大体目に付くものの金額やメーカーなどがわかります。だから「この机を新しくしたいけど、同じような商品ある
?」って言われたら、「この商品だったらこのくらいしますよ」とか、「これはここを直せるから、直しますよ!」と、売るだけでなくお客様の立場に立って対応しています。
普通だったら物を売ったほうが儲かるので売りたいと思います。
無理に売らない!直せるなら直す。「なんでも正直に教えてあげることが仕事を頼んでくれる秘訣」だと思います。
どの分野でも「直す」ことができるのですか?
どの分野でも、大丈夫です!自分たちで直せないものはメーカーさんに依頼したりしています。
商品を見て直せると思うのは経験からですか?
そうですね。ホッチキスなどもばらして、仕組みが分かれば簡単に直せることができます。
同業他社と違うと言えるところはどこですか?
「自分たちでものを売って自分たちで責任をもって修理ができる文房具屋さん」は他にないと思います。
お客さんにコピー機の調子が悪いと言われたら、夜の19時や20時でも、直しに行く時もありますし、朝の5時に来てって言われても行く場合もあります。
その辺は自分たちで何でもできるので、メーカーさんと違って利便性がいいと思います。
ライバルはいらっしゃいますか?
本当だったら周りの大きな文房具屋さんになるけど、できるコトが違うため、あまり意識はしていません。
しいて言うなら、今、メーカー自身が修理し、お客さんに営業を行っているので、今のライバルはメーカーさんになります。
現在の事業内容で、学生の意見を取り入れられることがあるとするなら、どんなことがありますか。
学生のみんなが使うのはスマホだよね。仕事を始めたら仕事場でパソコンを使うのだと思います。
普段の私生活ではパソコンを使わない人が多いから、スマホが直せたらいいなと思います。
今、夢があれば教えてください!
「みんなが楽しく仕事ができることです!」
今後やってみたい分野はありますか?
分野か...あんまりないけど、最近お客さんに言われたのは、防犯カメラをつけたいって言われることが多くなりました。
物騒だし、カメラ自体が安くなってきて、3万ぐらいで買えるので、工事さえできれば、多分10万もかからずに付けられると思います。
それができたらお客様にも喜んでもらえると思います。
苦手な分野はありますか?
細かい作業が苦手です。(笑)でも、世の中には細かい作業が好きっていう人もいるので、そういう時は得意な従業員にお願いしています。
趣味はありますか?
最近はオートバイに乗ることが好きです。だけど、自分でバイクを直すことはできないので、今後は自分で直せるようにしたいです。
結婚されていますか?
しています!横に奥さんがいます。一緒に働いています。
仕事のやりがいは何ですか?
やっぱりお客さんに喜んでもらえるってことが一番うれしいです。当社は、解約率が非常に少ないです。
お客さんのことを大切にしているので、お客様からも信頼してもらっています。そんなお客様に喜んでもらえるのが、一番のやりがいかな。
コミュニケーション能力がすごく高いように感じますが、高める方法はありますか。
意外にそう見えるけど、実はめちゃくちゃ人見知りなのです。
人と話す時は頑張って営業のスイッチを入れるようにしています(笑)。
仕事のスイッチをいれるとしゃべれるようになります。
コツは、みんなで楽しくやろう!と思うことですね。
学生
企業情報
企業名 |
中部システムビジネス株式会社 |
代表者名 |
大久保高秀 |
所在地 |
〒444-0817 愛知県岡崎市不吹町1−28 |
TEL |
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FAX |
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