企業インタビュー
幅広い知識で、お客様に満足、
安心の家づくりを提案!
>>企業情報へ
三城さんは、今の仕事に就かれる前はどのようなことをやっていましたか。
専門学校を卒業後、当会社に入りました。その頃、いわゆるバブル経済だったので経済の勉強をしようと思い、高校を卒業した後、大原簿記専門学校に通い、会計の勉強をしました。スポーツトレーナー等も興味がありましたが、より興味があった経済分野に進みました。専門学校を卒業し、当社の経理を手伝ったのが始まりです。
入社するにあたって何か目標はありましたか。
最初に任された経理の仕事に重点を置いていました。お客様と接する中で、当然、不動産取引と資金計画等に詳しくなることが必要だと思いましたので、23歳のときに宅建の資格を取り、25歳の時にファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。その後、CFPというファイナンシャルプランナーの上級試験の第一回目が始まるということで挑戦し、二回目の挑戦で受かりました。26歳の時で東海三県の合格者の中では最年少でした。
仕事をしながら、一方では大変な資格の勉強をされていたのですね。ファイナンシャルプランナーの資格などは、現在の仕事にどのように役立っていますか。
一般的に工務店は住宅ローンに弱く、住宅ローンの知識が乏しいです。その点、ハウスメーカーは、ローンの相談も強いので、多くのお客様がハウスメーカーに流れる傾向にあります。当社では平成16年から金利表を作成しているので、それを見ていただければ金利の動きがわかり、住宅ローンのテクニックについて、お客様の要望に応じたアドバイスができます。
物としての家を作ることはもちろん、作るまでの過程も手厚くサポートできるのが当社の強みで、勉強したことが役立っています。
この仕事をしていて、何か印象に残ったことはありますか。
お客様に喜んで頂くことです。喜んで頂ければ、次に繋がりますが、家作りに対しては、要望が様々です。それぞれの要望に合わせた作り方をし、その積み重ねで信用を築いていく。フットワークを良くし、お客様の要望を的確にとらえ、喜んで頂くことが印象に残ります。
資材調達なども自社で行っているのですか。
はい。いろいろな素材を比較して、できるだけ安くて品質の良い物を仕入れています。材木を仕入れるには「目利き」の力が必要です。工業製品等は、工場で製造されますので品質が均一です。しかし、材木は生き物ですから、同じ山の中でも生えていた場所によって成長が違います。また、場合によっては台風で折れたような質の悪いものも市場に出回りますので、当社では台風の多い地域で育った材木は仕入れません。仕入れの際に気をつけて品質の悪い木について入念に注意すれば、材木屋さんも気をつけて、良い材料を回してくれるようになります。正確な目利きをし、安くて良い材料を使ってあげることがお客様のためになると考えています。
木目の込んだ良い材木を使えば、釘もしっかり効いて長持ちする家を作ることができます。
家を作る際の基本となる材木について、非常にこだわっているのですね。他に家作りについて特徴的な点はありますか。
ただ安くて良質の素材を使うだけでは売れないので、デザイン性のある間取りを提案しています。ここは同業者さんとの戦いになりますが、いつも選んでいただけるよう提案をしています。ハウスメーカーと違って類型のプランがあるわけではなく、全部オリジナルでゼロから作り上げますので、時間もかかりますが、お客様の要望にマッチした提案ができるのが特徴です。
(間取りの事例を見せてもらって)とてもユニークな間取りで驚きました。それぞれの敷地の形状やお客様の要望に合わせて、色々なプランを作られているのですね。構造設計事務所も隣接しているということですが、それはどこの建設会社にもあるわけではないですか。
ないです。構造設計事務所は別会社で、技術者である実兄の会社になります。そばに技術者がいるだけで心強いです。
年間何棟くらいの仕事を受けますか。
当社は、チラシなどの営業活動をしていないので年間7~8棟くらいです。
営業活動をしないで仕事を取れる秘訣は何ですか。
常連のお客様からの紹介などが多く、またリピーターも多いです。人はどういう所で繋がっているかわからないので、常にアンテナを張り、たくさんの人と知り合うことが大切だと思います。
台風が来た時も、紹介で来られたお客様の家が雨漏りになり、修理に行き、そのお客様の友人の家も修理しました。このような繋がりが多いです。同時に、火災保険の活用もファイナンシャルプランナーの資格を持っているので、提案できます。
1棟建てるのにかかる期間はどのくらいですか。
最低4ヶ月です。最近は住宅に対するこだわりを持っておられるお客様が多いので、技術のある職人さんに頼まなければならない仕事も多く、そういった案件ですと、特に日数がかかります。
お客様の中には「家相」など気にされる方もいると思いますが、それについてはどう思いますか。
家相が悪いと不幸になると言いますが、それだけではないと思います。家相を良くしても、部屋が散らかってたり、生活のスタイルも大切です。ですが、それも家づくりの要素として否定はしないです。色々な意見を取り入れながら、それを共存させるようにまとめていきます。家を建てるとき、色々な意見を言われ大変ですが、聞きいれながら判断することが大事だと思います。
最近のお客様は、こだわりの強い方が多いようですが、難しいことはありますか。
特にこの地域は、製造業関係の技術者が多いので、緻密に細かい所までこだわる方が多いです。こちらも細かいところで間違いの起らないように、打ち合わせには準備を重ねて、内容はしっかりとノートに記録を取っています。
また、最近は雑誌などの情報が多いので、お客様も設備などに対して新しい情報を持っている方が多くいます。こちらもお客様に後れをとることのないように、最新の情報には常にアンテナを張って収集しています。
三城さんのノートもとても緻密に色々なことが書き込まれていますね。勉強になります。
では、この仕事をやっていて辛かったことはありますか。
調査ミスです。家が建てられるか建てられないか等、いろいろな法律が絡み、道路幅等でお客さまの敷地が減ってしまうこともあります。最初に手付金として1割お支払い頂いているので、そこで間違うとお客様が損してしまう場合もあります。そうなると自腹で返金して契約破棄などの対応をする場合もあります。儲かるばかりではなく損もしています。そこに責任を持ってしっかりと対応することで、不備の出ないよう自分たちにプレッシャーをかけています。一生懸命やっていても不備は出ますが、肝心な不備を減らすにはかなりの知識と駆け引きが必要です。