企業インタビュー
株式会社 ニホンサービス
代表取締役 加藤信昭 様
子ども時代の夢が「社長になること。」を実現した今。その夢を叶え会社も少しずつ大きくなり従業員も増え、今後の加藤社長の夢とは?
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何故この会社を立てようと思ったのですか?
今から11年前に建設業界でサラリーマンをしていました。建設業は忙しい時期が11月から3月までで、毎朝5時に起きて深夜1時まで働くのですね。どれだけ働いても会社からの見返りもなく、残業手当も無く、自分は家族のために働いていていたのですが、会社としては安い賃金で働かそうとしていました。時給換算に変えたらアルバイトと変わらない給料でした。
それは大変でしたね。
中々お金が貰えず家族のために頑張ってはいたが働いても働いても貧しく、これでは駄目だと思い、会社を辞めたタイミングで、ある会社に誘って貰い働きました。しかししばらく後に「給料が払えない」と言われ、そこの会社がつぶれてしまいました。
そのどん底の状態からどの様に会社を立ち上げたのですか?
じゃあ、僕に出来ることは何だろうと考えたときに4~5年営業で働いてたことを思い出して、僕が商社として動けるのではと考えました。自分の思いは自分が理想とする会社作り。例えば従業員に沢山給料をあげられる事や、休みも沢山取れる。自由な会社を作ろうと思いました。タイムカードも無く、やることさえやってくれれば、同じ1日の8時間をだらだらやるよりも1時間でもきっちり仕事をしてくれる方が僕は大事だと思っていて、そうやっていると、個人個人が自覚を持って各自が社長だという思いが出てくるんですよね。個人個人の営業マンが数字を把握していて、年に一回給料を各自で決め、最終的には私と話合います。
会社を経営する上でどんなことを大切にしていますか?
とにかく夢を持つことが大事だと思っています。「僕の夢は会社を作ることで、最終的にみんなが働きやすくて僕が居なくても成り立つ会社」をある程度叶えてきました。また、仮に僕が居なくても完全にニホンサービスとして残っていける会社、社会に残っていける会社を作るのが最終的な夢です。子供がいますが、自分の子供には継がせようとは思っていなくて、自分の子供ができる子であれば継がせてもいいと思うが、出来る人にこの会社を継がせたいと考えています。
会社を作る際、資本金はどのように準備されたのですか?
前の会社が100万円の退職金をくれ、それを元手に始めました。しかし、そのお金もガソリン代などの経費でどんどん使っていって、3カ月ぐらいして通帳を見たら7万円しかなくて、その時はどうしようかなと思い実家に行って「せっかく起業した以上頑張っていきたいから助けてくれ」と親に頼みました。実家からはお金の代わりにお米や野菜などを食べるものを送ってくれて、それで凌ぎました。その後たまたまうまくいった理由の1つに、始めた時期が11月で建設業は動くのが11~3月。ここでお金がある程度回るので4月に起業していたら僕はここには居ないと思っています。たまたま起業したタイミングが良かったし、人と人との繋がりも良かったからかも知れないです。
起業した後苦労されたことは何ですか?
一番辛かったのは仕入れが出来ないことで、誰も商品を売ってくれないということです。商売っていうのは誰かが売ってくれないと販売する事も出来ないし、仕入れが出来無ければ仕事も出来ない。会社の内容が悪いと売ってくれないし、信用も何も無くて、バックボーンも無くて勿論、銀行も付いてきてくれないし。とにかく最初は大変でした。
これからどんな会社にしてきたいですか?
社員が各自、自覚が芽生えさせ、各々が頑張れるのが理想の会社だと自分の中では思っています。またアットホームな感じの会社にしていきたいと思っています。後はぼくが居なくなっても存続出来る会社を作っていきたいです。
学生時代は何をしていましたか?
バイトばっかりしていました。就職してからは、毎年一個は必ず資格を取ろうとしていて、施工管理技士を独学で勉強して取った。それが今になって役に立っています。
子供時代の夢は何でしたか?
小学校の頃から自分で社長になりたくて企業しようと考えていました。
実際に社長になってみてどうですか?
とても大変だと思います。社長の一言で会社がどっちにも転げてしまうから気をつけなければならないです。
自分の中で大事にしているものは何ですか?
一番会社が大事です。最初の従業員が入ってから10年もたつと、従業員にも家庭が出来、家族が増え、子供が生まれ、また独身の子が入ってきて結婚して子供が出来て、ぶら下がるものが多くなり、サラリーマンの時には考えられませんでしたが、今になって従業員の家族のバックボーンの大切さを感じられるようになってきました。また、日々成長が大事だなと思います。悩みがあるからこそ今がある、悩みがないと成長できないと思う。悩みがあるからこそ成長出来て会社が大きくなります。行動に移すことが大事で指咥えて見ているよりも行動に移して初めて結果が付いくる。行動する事が第一歩、絶対動かなきゃだめ、自分が思ったことは動いた方が良いと思う。やろうと思ったことはやった方が良いと思います。学生時代にアルバイトをしたことも社会勉強として、今となってはいいことなのだと思います。色んな人と出会って学んでいました。