企業インタビュー
季節感を取り入れ、非日常を感じていただくお店
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創業のきっかけを教えてください。
創業は昭和45年の7月に父親と母親が始めました。父親の実家が石材店の石屋さんだったのですが、自分が独立して母親を面倒みながらできる仕事がいいと思い、寿司屋になると決めたらしいです。
「亜津佐」という店名の由来を教えてください。
父親が今井照夫という名前でして、易者に見て頂いた結果亜津佐という名前にすると繁盛するといわれてこの名前にしました。
先代はどんな方ですか?
頑固な人で、変なところで譲らない、そのようなところがあります。気分屋なところもありますが基本的に頑固です。仕事一筋で趣味などもなく真面目な人です。
お店の事業内容につい教えてください。
最初は寿司屋としてスタートして、カウンターもあって座敷もあって出前もしてという店だったのですけど、父親が年齢を重ねてきて、今まで通りの仕事をすると体に負担が大きいので懐石の料理にするという形にして、お客様にゆっくりしてもらえるような形にしてコース料理にして、最後ににぎりの寿司を提供するスタイルに変えてやってきたという感じです。
寿司屋さんは寿司だけを提供したものを、料理屋は何回かに分けて料理を提供して、寿司屋の中に大きな料理屋や懐石料理の要素を取り入れたということですね?
はい、そうです。寿司を最後にお出しするということで寿司屋を残しながら懐石のコースに変えていきました。バブルが弾けた時に景気が下り坂になり、寿司屋の数も岡崎に100件ぐらいあったのが半分以下に減った時に、違ったスタイルに変えましたので、変えたタイミングも結果的に良かったのかなと思います。
今井さんの学歴や学生時代について教えてください。
幸田高校出身ですが、特に目立つタイプではなく普通の学生で、小学校はソフトボールをやって中学校は軟式テニス、高校では山岳部に入っていました。
大学は山口県の大学でしたけどテニスをやっていました。試合には出ていましたが、ガツガツやらずに楽しくやっていました。
学生時代はアルバイトなどしていましたか?
アルバイトは飲食業のバイトしか考えていなかったです。
居酒屋みたいなところで幅広く料理の種類のあるところでやっていました。料理は作っていませんでしたが、ハッピを着て、料理を運んだりしていました。
どんなお客さんが来ることが多いですか?
土日、祝日と、平日、昼と夜でご来店頂くお客さんの層は全然違います。
平日のお昼は、女性の方が多いです。平日の夜は接待など仕事関係のご利用が多く、土日は家族が多いです。
食材にこだわりはありますか?
名古屋の市場から野菜などの仕入れをしています。岡崎魚市場にも行っています。魚でしたらなるべく天然のタイを使うなど、出来るだけ良いものを使いたいと思いますが、魚も野菜も自然相手の事ですので、これじゃないとダメという意味でのこだわりはなく、その時その時で使える食材でいいものを作るようにしています。
基本的には季節に合った食材を使い、普段家庭で味わえないものを意識しています。
他のお店とは違うと言えるところはありますか?
最初は寿司屋から始まっていましたので、鮨懐石のコース料理というスタイルが他店とは違うところだと思います。
また料理だけではなく、非日常を感じていただける空間とサービスを提供しているところが違うと思います。
ライバルと言えるお店はありますか?
勉強の為に食べに行って、見本にしているお店はあります。
プライベードを含めて今後挑戦したいことや、夢はありますか?
外国に旅行が行きたいです。また、料理のコンクールへ挑戦しようかなと思っています(やるかわかりませんけど...笑)
そして店が移転して間もないので、軌道に乗せてたくさんの人が来てくれるようにするのが、それが今の自分にとって一番大事なことで、今はそれに向かって頑張っています。
たくさんのお客さんに来ていただくために、工夫している点は何ですか?
お昼のターゲットは主婦の方々、夜は接待のお客さん、土日はお祝いのお客さんでその都度色々な接客をしていますが、お祝いは鯛をそのままの姿の形で焼いて仕上げに水引などの飾りつけをして、鯛の切り身を人数分で焼いて、お祝いすると喜んでくださるのでそれをやっているのと、お節料理を毎年と、それと「ちょっとふぐコース」という名前を付けた平日のお昼だけやっているメニューがあり、それは昼から鍋を食べやすいお値段で、女性の40~60代のお客様をターゲットにし、男性の方でも簡単なお昼の接待を兼ねているのが狙いです。例えばそれをランチに来たお客様に最後にあいさつに行って、チラシを作って「こういうのがありますのでよろしくお願いします」とちょっと営業させていただくと、口コミで広がっていくのでそういう取り組みをしています。ふぐについては免許を所持しており、お客さんにお出しする料理のなかに季節感を取り入れながら非日常を感じて、楽しんでいただく事を大切にしています。
理念・哲学はありますか?
哲学とか難しいものはないのですけれど、修行した時に厳しく指導していただきましたので「手を抜かずにちゃんとやるってこと」です。
ちゃんとした事を、手間を惜しまず手をかけてやることです。
楽しようと思えば簡単にできるけど、そうするとお客さんもすぐわかるので結局自分に回ってきて苦しくなってしまいます。
ちゃんとしたものを作れるように普段から努力していいものを出して喜んでもらって、また来てもらえるといういい流れができるように自分は頑張るということが大事だなと思ってやっています。
ありがとうございました。
チーム名:eel
編集長:川邊 ゆき野
インタビュアー:中村 優花
静止画カメラマン:和田 光
動画カメラマン:中川 みなみ
企業情報
企業名 |
懐石 亜津佐 |
代表者名 |
今井伸司 |
所在地 |
〒444-0874 岡崎市竜美南2-1-4 |
TEL |
0564-53-1600 |
FAX |
0564-53-1602 |
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