企業インタビュー
岡崎を知り、岡崎を学ぶ
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おかざき塾の紹介
おかざき塾は、志交流勉強会。
おかざき塾が何を為すかではなく、気づき、道を発見していくところでありたい。この地に生きる一人一人の人生が輝くとき、命が繋がるこのふるさとが好きになり、「私にできることはなんだろう」の志を響き合わせていきます。
2005年。愛・地球博が開催され、地球市民村に参加した「おかざき匠の会」の縁で全国のNPOに交わり、深く万博の思想と人脈に触れて、人間と地球を学ぶことになりました。自然の叡智、人類の叡智の学びあいを通じ、地域の使命を感じて生まれてきたのが「おかざき塾」です。
現在、おかざき塾では、「志をもって、このふるさとに生きる」をテーマに、ふるさとの思想を届ける会報誌の発行を軸、地域の歴史を学ぶ「歴史教室」と、いのちをテーマに志ある生き方を学ぶ「志葉会」を行っています。また、家康公検定や家康公作文コンクールの協力を通じ、この地の思想を整え、ふるさとの品格と矜持の一端を担っています。
塾が始まって約10年。200名を超える会員に支えられ、志ある人の交流が塾を導いてくれています。
おかざき塾の活動のきっかけは、「当時、これからの世界と岡崎、社会のありかたを真剣に考え行動する人たちが集まり、スタートした」と以前お答えいただいたのですが、このような人たちとは、どのようにして出会ったのですか?
私の父が、岡崎市 愛・地球博実行委員長として万博に深くかかわったことで、地球市民村のつながりが広がり、また当時親交が生まれていた徳川御宗家との交流が深まったことが、活動を始めるきっかけとなりました。
岡崎の歴史を学ぶとは、具体的にどのようなことを学ぶことができるのでしょうか?
自分の人生を顧みてもそうですが、自分がこれからどのような道を歩もうかと考えたら、自分とはどんな存在なのか、どんなことが好きで、どんなことをやってきたのかを振り返らなければなりません。町も同様に、岡崎はこういう歴史があり、こういう町だよね、ということが地域の原点として皆さんに共有されることが、これからの岡崎を考えるうえで大切なことだと思います。
歴史教室は、以前小学校の先生をされていた市橋さんが講師となって行っており、この岡崎のまちがまさに岡崎らしくなった原点である戦国時代から江戸時代にかけての家康公と三河武士の活躍を中心に学んでいます。今後は、さまざまな時代や視点を学べる機会を増やしていきたいと思いますし、さまざまな岡崎の良さを知ってもらえる場をつくっていきたいと思います。
おかざき塾の活動は、毎回おかざき塾の会場で行われているのですか。
おかざき塾は様々な活動をしているので、たとえば志葉会であれば、学びのある旅先へ出かけたり、「あの会社のことを勉強しに行こう」と出かけたりすることもあります。歴史教室にしても、この長誉館を使うこともあれば、龍城神社や伊賀八幡宮など様々な会場をお借りして行っています。
どれくらいの年齢の人が多いですか?
会員は20代からいます。主に60代~70代の方が多いと思います。
おかざき塾の活動をしていく中でどのようなメリットがありますか?
このふるさとのことを知り、志をもって活動されている方との出会いと交流は、自分の生き方や考え方に大きな影響を与えます。気づき、学び、仲間とともに成長する過程は、何物にも代えがたい財産です。
おかざき塾は昔から行いたいと思っていた活動ですか?
私自身は二十歳過ぎまで、酒蔵の長男として生まれ育ってきましたので、何らか地域社会に関わっていきたいと思っていました。ただ、こうした勉強会というカタチで関わることになるとは思っていませんでした。
おかざき塾の名前は先に名前を決めて人を集めたのか、人を集めてから名前を決めたのですか?
最初から名前が決まっていたわけではありません。ただ、「おかざき」と平仮名で書くのは、行政地域としての「岡崎」ではなく、もっと広い意味でのふるさとを意識してもらおうと思ったからです。
以前、酒蔵であった場所を活動場所にしたのはなぜですか?
まだ父が丸石醸造の社長であった頃、ミレニアムである2000年を迎える前に、「自分の企業のためだけではなく町のために人が集まり、これからの100年の社会を考えられる場所を作ろう」として長誉館を作りました。その後、おかざき塾が活動を始めることになるのですが、長誉館は活動にふさわしい場所として使われています。
以前と現在の活動で何か変わったことはありますか?
活動の最初のころは、子どもたちが自然体験や農業、この地のことを学ぶ「わんぱく寺子屋」を主宰していた柴田久史さんと父の二人が中心で進んでいましたが、柴田さんが病気で倒れられてからは父が中心となり、そこに歴史教室や志葉会を主宰している市橋さんや辻本さんがいる形になっています。
ホームページにおかざき塾の合言葉「おかえりなさい」とありましたが、その言葉にはどのような意味が込められていますか?また、「おかえりなさい」と言っている人たちはどのような気持ちでその言葉を言っていますか?
この場所が故郷のような場所であってほしいです。ここは酒蔵や味噌蔵であったことから、昔から岡崎に深く根付いた場所であり、たとえ遠くへ離れても故郷としていつでも受け入れられる場所でありたく、ここへ来たら「おかえりなさい」と迎え入れてあげたいです。
今後やってみたいことで喫茶とお答えいただきましたが、それはこの場所でやっていきたいのか、それとも別の場所でやっていきたいとお考えですか?
この場所を使っていきます。おかざき塾の仲間の拠点でもありますので、塾の活動を理解してもらいながら、一緒に楽しく高めあっていける人とやっていきたいです。
おかざき塾は深田さんが継いでいこうとお考えですか?
同じことはできないので、形は変わっていく部分もあると思いますが、本質は変えないように継いでいきたいです。市民の皆さんに、おかざき塾があることが岡崎にとって意義のあることと皆さんに思ってもらえるよう、活動していきたいと思います。
おかざき塾での活動についてメッセージをお願いします。
今後の活動としては、おかざき塾の会員のみなさんがお互いに交流する機会や、学びあえる機会を増やしていきたいと思います。仲間になって活動してみたいと思う方がいらっしゃれば、ぜひ相談いただきたいと思います。おかざき塾は、皆さんが気軽に集まれる場所です。岡崎のことを学び、自分の生き方や社会のあり方などを語り合い、お互いに高めあえる仲間が集まる場です。学校や会社の中だけでは学べない、生きていくうえでの大切な何かを自然に気づいていける場だと思いますので、一緒に学び合う仲間になりませんか?
学生から見たおかざき塾の魅力
「おかざき塾の雰囲気」
とても静かで、家にいるかのような過ごしやすい空間。奥には広い空間もあり、多くの人を収容することができ、たくさんの人と交流するのに適している場所だと思いました。
「活動しがい」
「『岡崎』という街を良くしていきたい」という考えを持つ人たちの会なので、社会・地域に貢献したい人、岡崎というところをもっとよく知りたい。という人には、とてもやりがいのある活動だと思います。
「将来性」
若い人たちが、もっと「自分たちの住む街」に興味を向けてくれるようになったら、どんどん会の輪が広がっていって、受け継がれていくと思います。
インタビュアー:内田・武内・森
撮影:大野・長崎
企業情報
企業名 |
長誉館・おかざき塾 |
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